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復興のシンボルツリー [雑感]

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とてもいい写真なのだけど、とても悲しい写真でもあります。
前日までこの一本松の周りには、7万という仲間が居たのに。独りぼっちで月を仰いでいます。

東日本大震災:9カ月 奇跡の一本松「生育困難」 塩害で腐り衰弱--岩手・陸前高田

岩手県陸前高田市の名勝・高田松原で唯一津波に耐えて残り、復興のシンボルとなっている「奇跡の一本松」について、観察を続けている財団法人「日本緑化センター」(本部・東京)は12日、生育は困難とする内容の報告書を戸羽太市長に提出した。
 一本松は7月に新芽が点在しているのが確認されたが、その後、茶色に変色するなど衰弱が進んでいた。センターが10月に再調査したところ、地盤沈下で根が塩分を含んだ水につかって大部分が腐り、養分や水分を吸収できない状態となっていた。流れ込んだ海水を吸い込まないよう排水ポンプを稼働させていたが「回復に期待が持てない」として、10月中旬に撤去された。
 地元の「高田松原を守る会」などが、今後どうするかを検討している。同会によると一本松の樹齢は、260年以上で、高さ約30メートルで直径80センチ。約7万本あったうち唯一残った。会長を務める鈴木善久さん(66)は「何とか生きて残したかったが残念」と話す。
 一方、県内の研究機関が一本松から採取した枝から、4本の接ぎ木に成功。また震災前に住民が拾った種子から発芽した苗約400本も成長している。【金寿英】

毎日新聞 2011年12月12日 東京夕刊◆

3月11日の津波に、唯一本だけ流されることなく残った松だったため、地元の皆で懸命に保護してきたのに残念でなりません。
塩害が酷く、人に例えると自発呼吸ができないほどに弱っていたのだそうです。
そう思うと写真の松が至極の孤高感を帯びているように感じます。

とうとう折れてしまった復興のシンボルツリーだけど、そのDNAは確かに受け継がれています。
この一本の松の子孫が、また7万本の大松原を構築していきます。3月11日以前の美しい故郷は、きっと戻ってきます。
大資本のリゾートホテルなんて、望んでいない。芭蕉の句が似合う景観に戻しましょうね。。。絶対。

被災地のことは忘れたわけじゃない。けれど、ここ名古屋も日増しに寒さが厳しくなり、ボタン一つでガスファンヒーターの恩恵にありつけます。暖かい部屋の中で、何言ってんだよ。。。とも思う。
暖かい部屋の中で、、、で思うのだけど、復興庁がなんで東京にあるわけ?
宮城県や福島県にあってしかるべき。永田町・霞ヶ関で繰り広げられる机上の空論で、被災地の何を知り、何が変わるというのだろう。
1日の開催で3~4千万かかるという国会では、くっだらない失言への追求と謝罪ばかり。
それもこれも現地を知らないアフォーが閣僚になれちゃったりするからでしょ。
農水省なんかは特に東北や中国地方に移管すべきでしょ。経産省だって中部地方にあってもおかしくない。
省庁を全て東京に集めてるから「利権」しか考えない政治が生まれるんじゃないのかしらん。
ま、だから霞ヶ関解体っていう意味での地方分権などは、絶対に有り得ないのだろうけど、でも地方分権って本来はそういう意味なんじゃないかしらん。

わたしは原発反対。けど、その反対運動を繰り広げる運動家やブロガーの言説には同調できないものもあります。
福島産品の危険性、不買呼びかけや、自主避難勧告。それらの主たる理由は奇形児が生まれるとか癌の発症率が高くなるとか。。。
奇形児だったらイカんのかっ!それは、「みんなに人間扱いされないよ」って忠告ですか?癌になるのはここに留まった者の自己責任とでも言いたいのかっ!
表向きには団結とか絆とか言いながら、被災地の人々を故郷から引き剥がそうとして、よくも「絆」だと言えるもんだ。
あぁ、アンタにとっては所詮他人事の「絆」なんだろうね。だから暖かいところで言えるのだろうさ。。。

普通に考えて、「アンタの土地は汚い」とか「アンタんとこの作物は食べられる代物ではない」なんて言われたら当然傷つくでしょ。
昨今はこういうことを、有名な学者さんが言い、多くの人が同調し、そこで生活するしかない人々に平気で言う。
政府と東電に対する徹底的な除染作業、情報開示要求すべきと思うのだけど、何らかの転換が見える。
社会運動というのは、日本ではファッションの一部なのかしらん。。。変遷していくね。

広島も長崎も、100年は不毛の地となると言われながら、復興したじゃないの。
地球には治癒力がある。地球に頑張ってもらうために支える人がいる。
その土地に住み、耕し、植え、手入れし、間引きし、伐採し、収穫し、喜び、謳い踊る人々があってこそ、地球が地球を治癒するんじゃないかな。。。
人が居るから復興できると思うのだけど、自主避難を呼びかけている人々は福島県が無くなってもいいと思っているのかしら、、、そこまで考えてそう言っているのかしら。
だとすれば、冷たい人。「絆」の意味を理解していないとしか思えない。

月でも見上げて、頭を冷やせってーの。
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コメント 2

kappa

高田松原の復活には300年以上の時間がかかるでしょう。私たちはそれをやり遂げるつもりでいます。・・・
市民から提供された松原で拾ったマツボックリ・・・これから種子を植えつけて、何とか発芽に成功したものが400本ある。・・・

大丈夫、リゾートホテルなんて建てないし、そんなもの出来たとしても10年ももたないで潰れる。

300年後の復活を目指して頑張ろうと言うんだもの、わずか寿命100年の人間がさ。これはすごい言葉だよ。今生きることにも大変な被災地の人々が300年後の復活を夢見て、そしてその使命感で行動しているわけさ。

目先のゼニカネばかりが優先する世界。何も日本ばかりじゃなくってさ、金融工学という馬鹿がつくったわけのわからないマネーゲームに狂った世界中のオオバカドモガ、今やその結末に怯えている。一分一秒で株価が変遷し、そこに対して世界中の有りもしない金がつぎ込まれる。そんなこんなで誰がババを引いて負けるのかといえば・・・世界中が破滅の道に突き進んでいるに過ぎない。実に対極に位置するわけだ。

高田の松を復活させるといってもね、そこには1円の利益も無い。
被災地の人々は金に換算しているわけではない。
「希望」・・しかも、それは実に遠い未来。
目先の復旧、復興だけを願っているのじゃないんだよね。
by kappa (2011-12-13 11:23) 

とらよし

>kappa様

コメントありがとうございます。

アタシは高田松原の復活に300年もかからないと思う。その半分くらいで済むんじゃないかと。それでも壮大な試みには違いないけど、人も地球も時に奇跡を起こすもの。戦後の焼け野原から立ち上がっただけでなく、経済大国になったんだもの。ま、今は弱いけどね。。。

>高田の松を復活させるといってもね、そこには1円の利益も無い。

そうだよね、私はこういう事業にこそ多大な価値があると思う。
人智と労力と想いのないところに、美しい景観は生まれないと思うからね。
トレーダーにもそんな気持ちが分かる人だっているはず。
「効率」なんて無機質な概念を自然や第一次産業に持ち込んで邪魔しないで欲しい、そう思ってます。
by とらよし (2011-12-13 22:28) 

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